ソフトバンクの「緊急速報メール」において問題が発生していると発表した。
問題が発生しているのはiOS9以降を利用したiPhoneシリーズ。 この環境の端末をソフトバンクの3Gネットワークで利用すると、本来の着信音と異なる「津波です」という音声ガイダンスが流れてしまうというもの。

つまりは、どんな災害でも上記環境で利用している場合の音声ガイダンスは「津波です」と流れてしますということ。
また、画面上のテキストガイダンスには正しい災害情報が表示されるとのこと。
中途半端な速報が初動を遅らせる
まずひとつめの問題が音声が間違っているということ。 ぼく自身の体験からだと緊急速報メールが流れた場合、まず音声でどんな災害なのかを判断する。
画面上のテキストを確認するのは、ある程度心の余裕ができてからだ。
なのに、今回の不具合は多数の人が最初に判断の材料とする「音声」に問題が発生している。正確な音声ガイダンスが流れないもの。 これは緊急を要する種類のガイダンスとしては、肝心な部分がアテにならないので正直使い物にならない。
ふたつの問題は音声とテキスト情報が違うもの 正しい情報は画面上に表示されているテキストということだが、これも紛らわしい。音声では「津波」、テキストでは「地震」。別々の情報が同一の緊急災害速報から流れてしまっているというこの状態は、災害時に肝心な初動を遅らせることになる。
これらふたつの問題がすぐに想像できる現状。
いちいちどの回線かなんて確認できない
また、この問題は4GLTEでは発生しないということだ。 そのためソフトバンクは、3G接続中に発生するこの問題は、LTEの実人口カバー率が99%以上であることから、不具合が起きることは少ないとしている。 この状態をソフトバンクは近日中に配信される、キャリアアップデートで対応するとしているが、いつになるかという日時は明確になっていない。
いくら4GLTEの実人口カバー率が99%といっても、ぼく自身の感覚だとまだまだ部分的地域に3Gしか対応していない地域があると実感している。
もし災害が起きたときに3G接続だったときは、音声ガイダンスに惑わされることなく行動することが必要になってくる。
正直、キャリアアップデートが配信されるまでの間はソフトバンク回線を利用したiOS9以上のiPhoneでの緊急災害速報の音声ガイダンスはあてにならないものになっているので気をつけよう。
Source:ソフトバンク プレスリリース